− Geymark編
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[a sea bream] 戦後処理 2006年04月11日07:49

プラウラーの方はこれで片付いたとして、鯛達の方を見に行ったら・・・
これは、すでにヒーラー一人でどうこうできるレベルではなくなっていますわね。
幸い、姫様の指揮の下、迅速な救護が進められているようなので、命に別状はなさそうではありますけど・・・

「テラン様、お手数かけます・・・」
「あ、Gey。これお返ししますわね。」
「あ、私のバサブレ、どうも・・・」
「ところで!」

ち、私としたことが機先を取られましたわね。しかも私が伝授したテクニックで・・・
ちと仲間達に気をやっていて油断しましたわ。

「この後始末だけど、これは少し手間取りそうですわね。」
「そうですね、城の修繕もそうですが、内政の後始末の方もかなりの難事業になるでしょうね。」
「そこでお願いがありますの。」
「何か?」
「貴方はこの後、秘書官を辞して、エルモア竜神会に戻られるのでしょう?」
「そのつもりでしたが。」
「1、2ケ月で結構ですのでもう少し働いていただけないかしら。」
「え?」
「この件についての責任については、主にこちらにあることについては重々承知しています。それを承知であえてお願いさせていただきます。この戦後処理についてご協力をお願いできないでしょうか?」
「それは、グルーディオ城主の娘としてのお願いですか?」
「いえ、不肖の弟子が師に泣きついているとお考えください。」

・・・こんな時、あの方ならばどう反応なさったでしょう。
・・・考えるまでもありませんわね。

「わかりました、そういうことでしたらお手伝いさせていただきましょう。」
「ありがとう、助かりますわ。」

これでしばらくは血盟員としての活動は無理ですわね。
まあ、これで今後この件に関してうちの血盟員が追求されることがないのなら、考えようによっては悪くない報酬といえますわ。
まあ、それもいいでしょう。
我が血盟を守るためであるならば。
あの方がお造りになった血盟を守るためであるならば・・・

「姫様、鯛の姿焼き様が意識を取り戻しました!!」



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