− ロキウェル編
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[a sea bream] パーティー会場にて 2006年03月13日13:36

…………えーーっと。
同じ種族でありながらも不思議でしょうがないのだけれど

何詰めたらDE女らしい胸になりますかね。

……ムリ。

やわらかそうなスウェードをてきとうに詰めて、後はエプロン付けてごまかした。
ま、たいして胸のないDEも居る居る…多分。
お化粧してーカツラかぶってーヘアピンでおさえてー
スカートタイプのローブとはまた違ってヒラヒラとしているのが何となく楽しげだったので、
くるりくるりと回って遊んd…はっ
んなことしてないで行くぞ鯛救出作戦!(何か違う自分発見な悪寒をおさえつつ

 

お城のパーティーなんて初めてだけれど、今回は特に華やかなのだろうなぁ…
人が沢山。皆さんきらびやかだ。
まだ主役の姫様や王様は出てきていないようで、
広いホールに自由に語り合う人々の挨拶やら談笑やらが響く。

俺はメイドの仕事でお盆に飲み物の入ったグラスを乗せて、
配ったり空いたグラスを回収したりをしながら来場客やら周囲の様子を調べた。

鯛は…見当たらないなぁ…
もしも婚約の噂が本当ならまだ控えている可能性もあるか…。
今回の話に鮎が絡んでいる事も聞いているし、
ばか鮎も見つけ出して文句言いたいところだ。
……と、だめだこんな姿じゃ知り合いにゃ誰も会えない。
つい周りに集中しすぎると忘れてしまう。。。
振る舞いも今だけはおしとやかに?な感じで!

さて。うーん、どうやって奪還しよう
Geyさんは何時の間にやら王女秘書に出世してるし…
鯛を見つけた後に何か騒ぎを起こして、
その間に脱出とか手っ取り早そうだけど…後々面倒かな
ひとまずはチャンスを伺って、強硬手段は最終手段だ。

重たそうなドレスやらアクセサリやらを身に着けたご婦人のキツめの香水の香りにあてられ思わず耳が下がる。
でも顔は営業スマイルスマイル。

お飲み物のおかわり如何ですか〜
とかちょっと高めな声を出して言って周る。
もう何人目か分らない程大勢に飲み物を配っていると、聞いた事のある声が…
「すいません、アルコールの入っていない飲み物はありますか?」
槍女こと、DeLPi嬢だ。
慌てて少しうつむき加減に髪で顔を隠す。

髪の間からそーっと観察。んまっ!何だこのおめかし具合は!!!
ドレスとか色気ぷんぷんじゃないか!あの大人しい娘とは思えない格好でまぁ
くそっ鯛に色仕掛けしようったってそうはいかせないぞ…

「こちらでございまぁす」
出来る限りの女声を裏声気味に出して、飲み物を渡す。
アルコール成分の感じにくい味もアルコール度も濃い飲み物だ。
ふふふ。酔っ払ってしまえーー
DeL嬢は何も知らずに受け取った。しめしめ。

しっかし忙しいなメイド仕事!!鯛はどこだろうなぁ…
きょろきょろとしながらも仕事をこなす俺なのでした。



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