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−大ホールにて−

おおとりさまの舐めるような視線、、、
同性なのになにか危険な香
やっぱり、あの人苦手
がんばって話をした甲斐あり
鯛様の情報を聞くことができた

鯛様に女装の趣味があるなんて、、、

っと落ち込んでる場合じゃない
女装をしなければいけないほど追い込まれていると解釈するほうがいいのよね
女装してるとわかれば、話は早い
会場で鯛様の体格ににた女性を探すとしますか
あと、脱出経路の確保もしないと、、、
さてっと鯛様を見つけだして、脱出しましょうか

それにしても、これだけの人数がいるとすぐには見つからないか、、、
パーティマスクで素顔を隠している人もいるし
こういったハイソな場では身分秘匿者もいるし
そう簡単にはみつからないか

城内がざわめきはじめた
姫様が会場に入場してきた模様
あれ、となりにGey氏が
最近登用された姫様付の執務官は彼女でしたか
こんなときに彼女はどうしてここに、、、

え、鯛様をさがしてこいって
しかもヘアピンを証拠にもってこいと、、、
公然と鯛様が失踪してることを表に出してくるとは
諸侯が御付のものに司令をだしはじめてる
軍人の出入りが増えてきている
まだ城内にまだいることは間違いないのに、これじゃ人の出入りが増えて警備がざるになってしまうだけなのに
王も王だが姫様も姫様だな
ちょっと抜けてるところがあるようね
Gey氏が一緒で、こんなボンクラな案がでてしまうとは
まてよ、これはチャンスなのかもしれない
これを利用して鯛様を逃がす段取りなのかも

む、視線を感じる
私が鯛様じゃないか？って
違いますって
違うっていってるでしょ
鯛様の関係者？って、それは関係者になりたいですけど、ただの知り合いというか、その、あの、、、狩りで一緒になったりする程度の、たまに街中で見かけると思わず路地や街路樹のうしろからまもってるような、、、って
おいおい、何を言わせるんですか！
鯛様を隠してるわけないでしょ！こっちが探してるくらいなんだから！！

もしや、、、ヘアピンのせい？？？

かといってこのヘアピンは私の存在を鯛様に見つけてもらうための目印だから外すわけにはいかないし
まったく、、、

あ、ロキ様だ
礼服なんてきちゃって、なんでこんなところに、、、
私見て逃げようとしてる
そうは問屋は卸さないわよ
あなたが何かに絡んでることはわかってるだからね
じゃないとこんなところにあなたがいるはずないのだから
鯛様お付のあなたなら何か知ってるでしょ！！
さぁ、正直に薄情してください
え、息ができなくてしゃべれない
あああ、思わず締め上げて、、、
ごめんなさい
で、鯛様は？

鯛様にメイド服を着せて逃がしたですって

まったくもう余計なことをしてくれるんだから
それにしても周りが騒がしい
どうしたんだろ
え、みんな私に注目してる
しまったヘアピンつけてるだけでも目立っているのに、ロキ様をネックハンギングツリーしてしまったから
ロキ様に対してだけは強きになれる私
不思議だわ
貴婦人達が悲鳴あげてしまったから、警備兵がきちゃった
これじゃ、完全に不審者扱い

でも、これはこれで都合いいかも
私がここで大立ち振る舞いをすれば、それだけ追跡者や警備兵をおびき寄せることができ鯛様を逃がす手助けに
こんなときにハルルがあれば、、、
しかし、そんなことは言ってられない
かき乱してみますか、、、

ロキ様、私に万が一のことがありましたら、鯛様のことお願いいたします
それでは、この場を去りますね、、、

−城門上にて−

追い詰められてしまった

でも、これだけ騒ぎを大きくすれば、鯛様も逃げれたはず
これでつかまったとしても本望

周りはガーディアンと警備兵か
多勢無勢とはこのことね
手持ちの武器はナイフのみ

さすがに抵抗も無駄かなぁ、、、