− ロキウェル編
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[a sea bream] おとり 2006年03月18日12:00

ういー参った。まだ首がヒリヒリする…

鯛と別れ別行動を取っていると、DeL嬢に見つかってしまい激しく首を絞められた。
鯛の手助けをさせるのは癪じゃあるけど、
そうも言っていられない事態なので素直に鯛が今メイド姿で動いている事を告げたが、
派手に暴れすぎたDeL嬢は警備兵に追いかけられて消えてしまった…

DeL嬢を助けないとまずいな…
とはいっても、このまま行っては鯛関係者という肩書きで目だってしまい後が動きにくい…
槍でも見つけてこっそり渡せば乗り切るかな。
等と考えながら槍らしいものを探して動き回ってるとアナウンスが…

Geyさんの声で流れてきたアナウンスによると、
どうやらこのイベントで怪我をする程危険な行動は行われない方向のようだ。
じゃぁDeL嬢大丈夫かなぁ。

…うーーん。いきなり始まった「鯛捜索イベント」の仕掛け側にGeyさんが居る事とは…
あっちはあっちで思惑があるようだ。

とはいえ憶測で動くのも危険だし、
とりあえず俺は鯛が動きやすいように小細工でもしときましょ。
会場をうろついて居て分ったが、 どうやら鯛の目印としてヘアピンがある事を参加者は知っているようなので、そのネタでダミーでも泳がせよう。

鯛に似た背格好のお嬢さんにそーっと近づきサイレンス。
御髪に俺の使ってたヘアピンを付けて差し上げてっと。
後は「鯛捜索ゲーム」に興ずる紳士淑女の周りで鯛は白いドレスに黒いヘアピンだとそっと言い振りまいて…

もう一つくらい何かしとくか。
さっき俺が礼服をおおいはぎした男の下に戻る。
男は色々と言いたそうにしているが未だサイレンスがかかっている。
ついでにその上からもう一度サイレンス。

「ごめんな〜終わったら礼服もちゃーんとお返しするから」
とか言いながら男から鯛の着ていたドレスを外した。

ドレスを外す為に緩んだルーツを破り男が暴れだしてしまった。
スリープかけてもいいのだけれど…

ちょっと気になっていたものがあったので使ってみることに。

俺がディオンからずーーーっと持っていた、
「赤い蓋のマヨネーズ」
恐ろしいであろう予感はひしひしとしていたけれど、
実際の効果はどんなものだろうとずっと気になっていた。

正直臭いを嗅ぐのも怖かったので、
息を止めて蓋を開け、指でちょっとすくって直ぐに蓋を閉じた。
喋ろう動こうともがく男の口に指ごと押し入れて、そのまま口を閉じさせて押さえていると…

一度びくりとした後にばたりと大人しくなった。
しまった!!逝ったか?!?!
一瞬焦ったが心臓は止まっていない。気絶したようだ…

…どう見ても凶器です。

…ごめんな?
男は死んではいないけれど流石に申し訳なくなって謝った。
聞こえてないだろうけど。

女形の影人、シルエットを召喚して鯛が着ていたドレスを着せた。
実体が影なので、黒いヘアピンのようなものを頭に作り出すのも容易だ。
さ、その姿で会場の人間を引き付けておくれ。
シルエットは上品に頷くと会場へと向かった。

とりあえずはこんなもんか。



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