− Geymark編
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[a sea bream] 初級腹芸会話レッスン1 2006年03月21日14:07

あら、おおとりさまが入って来ましたわね。着替えてらしたのね。
はて、なにやら警備員に耳打ち?こちらを見てますわね。

その警備兵は・・・えーと、あれはプラウラー卿ですわね。
今実権を握っている三卿のうちでは、一番の小物という話ですけど・・・
あら、こっちに向かってきますわね。あの表情は・・・

ちょっとやぱいかもしれませんわね。

「姫様、申し訳ありませんが少しばかり秘書官殿をお借りしてよろしいですかな?」

怪訝な顔をなさる姫さまに、目で問題なしと合図をして、別室へ向かいましたの。

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 初級腹芸会話 LET'S HARAGEI

 レッスン1「抱き込み工作」

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みなさんこんにちわ。一歩進んだ大人の会話術「腹芸」。
みなさんとこれから楽しく学んでいきましょう。
今日は第一回ということで、もっとも基本的な「抱き込み工作」からいってみましょう。
それでは、早速例題からご覧ください。

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「失礼します、いささか不穏な噂話を伺いましてな。まさかとは思いますが、ちょっとご確認だけと思いまして。」
(訳:密告があったぞ、とりあえず言い訳の一つでもあったら聞いてやろうじゃないか)

「恐れ入ります、それでは単刀直入に申し上げますが、こちらの資料をご覧いただけますでしょうか?」
(訳:あら、これを見てもその不遜な口ぶりを続けられるのかしら?)

「・・・これは、なかなか興味深い内容ですな。」
(訳:き、貴様、どこでこれを・・・)

「さる筋から、とだけ申し上げておきますわ。今のところ姫様にはお見せしておりません」
(訳:言うわけないでしょ。まだ姫には見せてないから安心なさいませ。)

「ほう、姫様にもまだお見せしていない資料を私にとは、ご信頼感謝いたします」
(訳:そんな資料を私に見せるとは・・・何が望みだ?)

「ここまでの調査では確証こそありませんが、プラウラー卿が潔白であると信じたればこそですわ。」
(訳:この先の工作次第では、今ならまだもみ消す事も可能ですわ。そちらに火の粉がかからないようにすることもできましてよ。)

「なるほど、ご慧眼恐れ入ります。」
(訳:ほほう、興味深い話じゃないか)

「この資料が公になれば、マグライダー、ヴァンガードの両卿の失脚は必至。今後卿におかれましてはより一層の重責となることは明らかです。大変だとは思いますが、これからも城のためご支援をお願いいたしますわ。」
(訳:マグライダー、ヴァンガード卿が失脚すれば、利権はあなたの独り占め、悪い話ではないと思いますけど?)

「なるほど、しかしそれだけの重責、私に務まるかどうか・・・」
(訳:独り占めとはいえ、これまでほど旨い目はないということだろう?)

「ご心配は不要ですわ。ご城主も寛大なお方、それだけの重責を持った上での少々の間違いは笑ってお許しになるだけの度量はお持ちです。無論私の方でも微力ながらおとりなしはさせていただきますわ。」
(訳:これまでほどの無茶は許しませんけど、多少なら目をつぶってあげますわ。)

「そこまで言っていただけるとは光栄の至りです。私ごときでよければ喜んで協力いたしましょう。」
(訳:いいだろう、手を打とうじゃないか)

「きっとご理解していただけると思いましたわ。今後ともよしなに。」
(訳:これで契約成立ですわね)

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いかがですか?皆さんもご家庭で職場で学校でぜひ一度お試しください。
それでは、来週もみなさんとLET'S HARAGEI!

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3人まとめて一網打尽にするつもりでしたけど、この場はこれで手を打つしかありませんわね。
姫様の度量なら、まあ彼一人ぐらいならなんとか操縦できるでしょ。
この程度で簡単に抱きこめるぐらいですしね。

 

っと、会場が何やら騒がしいですわね。

「きゃ〜〜、自爆ゴーレムですわよ〜、皆様逃げて〜〜」

・・・テロ!?



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