− DeLPi編 −

[a sea bream] 無力 2006年04月10日16:08


##0、発射します##

同時に鯛様の身体に手が届いた
スリルファイトの影響で身体がものすごく重かったがなんとかなった
鯛様の身体をぐいと引っ張る
え、何が違うの?
弾丸が私と鯛様をかすめる
その先には……
城主ヴァヌーが

ヴァンガードの思い通りになってしまう
しまった、、、

「……っ!!
私がグルーディオ城主、
ヴ ァ ヌ ー で あ る !!!!!!!」

“ガィン!!!!!!!”

着弾?

て、テンプルナイト、硬……

そう独り言をつぶやいた瞬間
頭上で轟音が

鯛様が私を押し倒す
な、何を鯛様
視界に大量のガレキが
風景がスローモーションに流れる
身体が床に打ち付けられた
私の上鯛様が覆い被さる
そしておびただしい量の衝撃が
目の前が暗くなった


−ガレキの下−

鯛様!
力ない状況で鯛様がヒールを詠唱しているのがわかる
私を庇ったばかりに……
目の焦点があっていない
意識が混濁しているのがわかる
まずい
体温が下がりつつある
鯛様の身体より流れ出た血が私を赤く染め上げる
このままでは危険だ

ロキ様!Gey様!!
鯛様はここにいらっしゃいます
すぐに救護班をお呼びください

力一杯叫ぶことしかできない自分の無力さに涙する



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