− ロキウェル編
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[a sea bream] とっさの出来事 2006年03月24日01:00

おおとりさまに

つかまりました。

 

どう見ても機嫌が悪そうなのに表情はすこぶる笑顔。
余計に怖い・・・・・!

見つかったが最後の気持ちでおおとりさまのお供をすることに…
その時、派手な爆破音が聞こえた。
あれは鯛が向かった方向じゃ…?!

1、鯛が作戦として爆破を起こした。
2、鯛を狙って爆破された。
3、偶然巻き込まれた。
どんな状況にせよ…大丈夫なのか…?

おおとりさまはこの爆破を放置の様子。ちぃ状況を見たいぃ…シルエットに命令届くか…?
召喚獣に対して意識を集中している横でおおとりさまは
「泳いで火にいる春の鯛、ってね」
とか笑ってるし!!火に入っちゃだめええぇ

意識を半分にとりあえず返事をしつつ、必死にシルエットへ命令変更をしようと意識を集中していると、主催席の方で派手な音がした。

 

扉を派手に蹴破って現れたのは我らが盟主。
鯛…!無事だったか!…………。。。
いつものお日様色した短めな髪。少し高くも張りのある少年ボイス…
せんせい…カツラと声どうしたんですか。。。

 

どう見ても鯛じゃないか!でもメイド服…
あまりの堂々とした登場具合にわざとなのか素ボケなのか分らないまま呆然としていると、段々と鯛が慌てていくのが分った。

素かよ!!!

心の中でつっこみを入れながらどうすべきか思考を急速に巡らせていると、おおとりさまから机を動かすように指示が出た。
またも意識を半分くらいで返事をして、言われたとおりに机を動かす。

 

動かした机に高々とおおとりさまが登り、演説が始まった。派手に公開質問のようだ。

おおとりさまからの命令に生返事を返しつつ言われたままに動きながらも頭の中は別の事を色々と考えていた。

状況確認。鯛のあれはどう見てもアクシデントのようだ‥
女装が趣味とか散々言われて必死に否定をしている。
…おそらく作戦の為に仕方なくドレスまで着て女装して来たのだとは思うけど…
何かとてもかわいそうなことに…

初対面であろう城の姫にまで女装した姿で鯛と認識されて…
何か不憫で目から涙がこぼれそうです。
どうにかフォローできないものかー…

 

ってアレ。
気が付くと話、俺に振られてないか…?
やばい、心の準備が何もないよ?!

「だいたい、ロキにまで本気のメイド服を着させるとは
組長! あなたはギランでメイド喫茶の経営展開でもするおつもりなのかしらー?!」

と言いながらびしりとおおとりさまが俺を指差して…え?え?

ふぉ、ふぉろーふぉろー…
「違うんですよ。おおとりさま」

「メイド喫茶の経営展開を狙っているのは俺で、そのメイド服も俺が無理やり着せたんです!本気なのは鯛じゃなくておr…」

…っぎゃああああああああああああああ

つじつまを合わせようと適当に言われた台詞の一部を持ってきてたら
とんでもない事を口走ってしまtt

しーーーーーん・・・

静まり返る会場。
皆の視線は俺が腕にかけているドレスに注がれ、また俺に戻る…

きえてしまいたい・・・

 

皆の刺すような視線耐え切れずうな垂れてしまった俺には見えていなかった。
おおとりさまが一度ひとさし指を天にかざし、その指を俺に向けた。

 

ジッ

 

音がしてふと顔を上げるとこげ臭かった。
すぐ目の前に熱気があった。

足元を見ると黒く丸く、穴が開いていた。
天井を見ても同じような穴が開いていた。

さてらいとky…

 

俺…明日生きてるかな……
意識が飛んでいきそうです。



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