− ロキウェル編
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[a sea bream] 猪登場 2006年04月01日17:19

非常時とはいえメイドもやっとくもんだ。
城の武器庫の位置は把握していたので最短の距離で向かう事ができた。

武器庫に居る倉庫番より、預けていた防具一式の入った自分の荷物を受け取った。
詠唱速度重視のアバドンの法衣を一式纏うと、
頭の中にある精神の倉庫の広さが一気に広がったような感覚を覚える。

アクセサリを身に付けたりしながらボディトゥマインドの呪文を唱え続け、
そこに魔力を貯めていく。

普通の武器と見せる為に
愛用のホムンクルスソードに施した呪符を剥ぎ取り準備完了。
青く光る剣を手にすると高まる戦闘への高揚感を抑えられずに顔が僅かに笑むのが分った。

そこでふと我に返る。
ところでココに用事を頼んでおいたシルエットはドコいっちゃったんだょ・・・

 

ヴァンガードの元へ戻るとヴァンガードの周りには衛兵が集まっていた。
ホッグキャノンはまだ完全に呼び出されていない。
まだ止められるか・・・!

槍を持ったDeL嬢はガラリと雰囲気が変わる。
前もって打ち合わせておいた手はず通りに得意の槍技で果敢に衛兵をなぎ倒す。

DeL嬢が切り開いた箇所よりヴァンガードへ距離を詰め、
スリープを詠唱。眠れ、間に合え・・・!

前に放った時とは明らかに違う強さで輝くスリープの青白い光がヴァンガードへ襲いかかる

しかしその光はヴァンガードの体全体から発せられたオーラでまたも四散して消えた。
なんだこの力は?!

DeL嬢の槍技により裂けていたヴァンガードの法衣より赤いプレートが見えた。
思わず顔が引きつる。これはもしやナイトメアの鎧か・・・?

一式を揃える事でスリープやホールドに対する耐性が非常に高まるその鎧は
その高い性能故一式を揃えるには莫大な資金が必要とされる。
まさかそんなものを身に付けていようとは・・・

それでも間髪を容れずにスリープを唱えるが、
発動を前にホグキャノンは形を成してしまった。

 

初めて目の当たりにするその猪のような機械は、早速激しい機械音と共に形を変えようと動き始めた。

ホグキャノンという機械は形を変える事で固定砲台と化す巨大大砲だ。
移動なしで早速砲撃か

召喚されてしまったものは仕方ない。こんな巨大装置、早々壊せるものでもない。
こうなったら召喚したヴァンガードを仕留めて命令を止めるしかない!

剣に祝福を受けた精霊の力を纏わせ詠唱を始めようとした時、
体が魔法に包まれた。
青い光が円を描き体を包むと大きく輝いた。
頭の中で組んでいた魔法の方程式が一気に複雑さを増す。イメージが段違いに鮮明になる。
これは・・・エンパワーか!

振り返る先には、王女さまお付の秘書・・・もとい、Geyさんが居た。

みwwwなwwwぎってwwwきたwwwぜwwwww



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