[a sea bream] MOUROKU 2006年03月10日23:22
「鯛さんwwwwwwっうぇwwwwwww」 「あ、潤」 マナーの本を探そうと書店に入ろうとしたところで、 「おー、大丈夫ー?」 入院のことかな? 「鯛さん、こないだギランで 「……え? スリープ?」 「その後入院したって聞いて、何かあったのかと心配してた 意外な話題だ 兄貴に遭ったあと、アデンに行く前にもう一度死の回廊を調べて回ったけれど 身に覚えのない「死の回廊」、そして「スリープ」…… 「潤、ぼくはその後どうなった?」 思わず尋ね返した 「いや、帝国墓地の探索に呼ばれて急いでてさ、 「いやいや、急いでいたなら仕方ないさ」 答えながら、なんだか府に落ちない気分で考え続けていた 潤は職業柄視力が抜群に良い ……スリープ、か…… ふと潤を見ると、先ほどよりちょっぴりそわそわしている 「ああ、ごめんね引き止めちゃって」 「ごめん鯛さん、俺今日も墓地行かないといけないんだ 「潤こそ、無事で」
テーブルマナーの本は見つけた さて、日も暮れていい時間になってきたし
「おう、おう、出来ておるよ!! ガルナさんを尋ねるなり、 ガルナさんは少しくたびれた皮袋をぼくに差し出した 「これを着れば、 「はい、レイカさんの師匠さま直々に手がけた礼服というだけでも 「うむうむ、頑張れよお嬢さん」 ……ちょ 今物凄い嫌な予感が 二度目だよ? それ…… 「さて、わしは一仕事終えたあとの極上の一服を味わうとするか 「……あの、失礼ですが、一つお伺いしたいことが」 「なんじゃね?」 「今日ぼ……私が何時に尋ねてきたか、覚えてます?」 「ん〜……6時間前かの?」 違う 違うよ 2時間前だよ!!
その場でつっこみたかったが、
「あ の じ ー さ ん !!」
中から出てきたのは、純白のシルクのドレスだった |