[a sea bream] 手段 2006年03月11日19:26
うーん、変な汗をかいてしまった…… 最悪NMローブで出席かなぁ ごまかしようがない…… などと考えていると、立ち木のそばをエルフの男が二人、 「……モア竜神会の盟主のどこがいいんだか……」 「お金持ってそうにないよな、あの人」 「グル城主の婿になったら変わるぜ? ……これは…… 「なんて名前だっけ、あの盟主」 「鯛の塩焼きだっけ?」 「鯛の姿煮? ……なんかそんな名前だな」 声は次第に遠くなり、やがて聞こえなくなった さっきとは違う嫌な汗が噴出する お金を持ってなさそうに見える……というか 名前も、聞き間違えとしても類似しすぎてる グルーディオ城主、何を考えている……? さっきの人たちの話がたとえただの噂話であっても、 ぼくはある事情で、 ……ちょっと、のほほんとしていられなさそうだな
策を考えながら、ひとまずギランに戻ろうと 一羽の黒い鳥がぼくの視界を横切った こいつ、ロキの郵便用の召喚獣だ 手の平を空に向けて差し出すと、包みをぽんと手のひらに落とし なんだろう? …… 光の当たる角度を変えると紫に輝く、蘭を象った漆黒の…… ヘアピン な……何を考えてるんだロキ、 どいつもこいつもどうして…… くらくらとめまいを覚え始めたが、
これ、使えるや
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