− Geymark編
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[a sea bream] 深く静かに潜入せよ 2006年03月10日08:51

(註:この作品はフィクションであり、実在の人物、団体、プレイヤー、キャラクタ、城主、血盟等とは関係がありませんので、その点お含みおきお願いいたします)

グルーディオに到着した私達は、とりあえず情報収集のため、別行動を取ることにいたしましたの。

まずは、グルーディオであまり高lvそうな格好をしていても不自然ですから、防具屋で安いローブでも調達しましょう。

こんにちは、そこのデボーション上下くださいな。ああ、セットでなくてもいいので頭は結構ですわ。ええ、すぐ着るので包装はいりませんわ。
・・・え?そんな値段?デボーションですわよね? え?税率が高くてこの値段が精一杯?・・・ふむ、それじゃあ仕方ありませんわね。その値段で結構ですわ。

・・・

ちょっとそこの荘園管理人さん。ちょっと荘園の設定見せてくださるかしら?ええ、グルーディオのをお願いしますわ。・・・ふむ、種の設定がこう、と。作物の設定は・・・ふむふむ、なるほどね、どうもありがとう。え?種はいらないかって?ええっと、その値段じゃちょっとねえ。それじゃ失礼しますわ。

・・・ぶっちゃけ、グルーディオの内政はかなりのザル内政みたいですわね。

(註:この作品はフィクションで(以下略))

などということを考えておりましたら、こんなポスターが目に入りましたの。

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貴方の若い力をグルーディオ城で活かしませんか?

設宴のため、メイドさん急募
(女性のみ、男性給仕の方は締切りました)

内政事務官も併わせて募集中
(男女問わず)

お申し込みはお気軽にグルーディオ城もしくはお近くの警備兵まで

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・・・ふむ、ロキをメイドとして城に送り込もうと思いましたけど、当然といえば当然ながら女性のみですわね。男性給仕の募集に間に合えばよかったんだけど。
内政事務官はちょっと荷が重いでしょうし・・・

っと、そろそろ合流時間ですわね。約束の場所に行かないと。

・・・

あら?ロキったらどうしたのかしら、妙に胆の座ったような面持ちで。

「Geyさん…け、化粧道具貸してもらえません?」

・・・はぁ・・・ありうることだとは思っていたけど、ここまで思いつめていたのね。まあ、それだけ必死なんだということにしておきましょうか。

「・・・メイドとして応募する気ですわね?」
「はい!もうこれしか方法がないんです!」

これしか方法がない・・・私の一番嫌いな言葉の一つですわ。

「書類審査ならともかく、受付の係と顔を合わせるのでしょう?ちょっとごまかしようがないと思いますわ。」
「そ!そんな・・・じゃあ一体どうすれば・・・」
「大丈夫、考えがあります、ついてらっしゃい。」

・・・

「なんだ、またあんたか。男性の給仕はもう締め切ったと・・・」
「すいません、ちょっと話が錯綜してたみたいで。メイドの応募をしたいのは私の方ですの。」
「ああ、なるほどそういうことか。ふむ・・・ちょっとトウが立ってる気もするが、お客様の中にはこのぐらいがいいという方もおみえになるだろうし、採用ということでいいだろう。」

今ものすごく失礼なことを言われたようが気がしますけど、ここは潜入が第一目的。ぐっと我慢ですわ。

「じゃあ、書類を起こそうか。名前は?」
「はい、ロキウェルと申します」
「(ちょ!・・・Geyさん!)」
「(しっ!黙ってなさい)」
「ふむふむ、ロキウェルと。出身は・・・見りゃわかるな。DE村、と。年齢は・・・ふむふむ30歳ね」
「よろしくお願いいたしますわ。」
「で、そっちのお兄さんは付き添いかね?」
「いえ、こちらは内政事務官志望ですの。」
「(ちょ・・・!)」
「ああ、今お城の内政もかなり大変らしいから内政事務官も大歓迎さ。で、そっちのお兄さんの名前は?」
「ほら、Gey、ちゃんと名乗りなさい。」
「げ、Geymarkといいます・・・」
「ふむふむGeymarkと・・・OK。これで書類は揃った。後はこちらで城の方に回しておくから、少ししたら直接城の方に行ってくれないか?」

・・・

「Geyさん!どうするんですか!俺内政事務官なんてできませんよ!」
「大丈夫。見たところここの内政はボロボロのようですし。書類さえ通してしまえばどうとでも入れ替われるはずですわ。」

(註:この作品は(以下略))

「・・・万一入れ替われなかったらどうするんですか?」
「大丈夫、その時はこっそりと指導してあげるから。」
「そ、そんなあ・・・」
「もう書類も通してしまったし、今更ゴチャゴチャいっても無駄ですわよ。さあ、グルーディオ城にまいりましょう。」



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